森永乳業(株)の ScanStation についての科学的研究発表

公開日 2023年1月11日 森永乳業(株)の ScanStation についての科学的研究発表

森永乳業(株)は、1917年9月1日創業、1949年4月13日に設立された東京に本拠を置く日本を代表する食品会社です。

その主な製品は、牛乳、乳製品、調製粉乳、アイスクリーム、飲料他です。
森永乳業(株)の主な事業は、牛乳(乳、乳飲料)、乳製品(バター、チーズ、ヨーグルト、練乳)、調製粉乳類、アイスクリーム類、飲料、その他の食品及び食品原料の製造・仕入・販売です。

Milk & Yogurt - Morinaga

リアルタイム自動コロニーカウンターを活用したラピッドメディアによる判定検査のさらなる迅速化検討

伊達 弘輝 、 竹歳 哲治、伊藤 裕、堀 芳樹、越智 航太、岩田 美咲 (森永乳業 (株) 品質管理部)

目的

食品の微生物検査において 、 短時間で培養検査の結果を出すことは 、 出荷判断などにおいて大きなメリットが得られる 。 特に大腸菌群検査の様な定性検査の場合 、 陽性となった場合には 、 製商品の出荷判断にも関わる 。 異常な結果ほど早期対応するために 、より早く情報を得ることが重要である 。


大腸菌群の検査に用いられるデソキシコレイト寒天培地 (DO) では 、判定するまでに最短で培養開始後 18 時間が必要である 。それに対して、ラピッドメディア (RM-DO) を使用すると培養開始後 12 時間での 、迅速な大腸菌群の検査が可能であることは報告済みで ある。 本研究ではそれに加えて 、24 時間自動で 30 分または 、60 分ごとの定時モニタリングでシャーレ上のコロニー検出を感知することが出来るインキュベーター内蔵式リアルタイム自動コロニーカウンター ScanStation (仏 interscience 社製) を併せて利用することで 、ラピッドメディア-DO での Escherichia coli の培養において 、コロニー検出の感知を更に迅速化することができないか検討したので 、 報告する 。

結言


ラピッドメディア-DO (RM DO) の使用

培養開始後、最短 12 時間での迅速な大腸菌群の検出が可能である。

ScanStation の使用

ScanStation vrbl

培養開始後24時間リアルタイムで画像解撮影を行い、経時的に大きくなる場合にコロニーと判断。


正確なコロニー検出情報を早期に得ることが可能。
目視では判別し難い小さなコロニーまで最短約 8 時間で最初のコロニーを迅速に検出可能。

ラピッドメディア-DO と ScanStation の活用により品質異常時におけるさらなる早期対応が可能。