目的
食品の微生物検査において 、 短時間で培養検査の結果を出すことは 、 出荷判断などにおいて大きなメリットが得られる 。 特に大腸菌群検査の様な定性検査の場合 、 陽性となった場合には 、 製商品の出荷判断にも関わる 。 異常な結果ほど早期対応するために 、より早く情報を得ることが重要である 。
大腸菌群の検査に用いられるデソキシコレイト寒天培地 (DO) では 、判定するまでに最短で培養開始後 18 時間が必要である 。それに対して、ラピッドメディア (RM-DO) を使用すると培養開始後 12 時間での 、迅速な大腸菌群の検査が可能であることは報告済みで ある。 本研究ではそれに加えて 、24 時間自動で 30 分または 、60 分ごとの定時モニタリングでシャーレ上のコロニー検出を感知することが出来るインキュベーター内蔵式リアルタイム自動コロニーカウンター ScanStation (仏 interscience 社製) を併せて利用することで 、ラピッドメディア-DO での Escherichia coli の培養において 、コロニー検出の感知を更に迅速化することができないか検討したので 、 報告する 。